なんか変なのを思いついて、少し考えてみたメモ。
行段系で新しく思いついたもの。すでに発想としては存在しているとは思うのだけど、思いついて面白いので、調べる前に自分でアレコレやってみる。
ポイントは、
- 一つのキーが、行としても段としても振る舞う。
- 音節内時間を、①行、②段、の二つに分けて考える。(ex.[①②.][①②.][①②.][①②.][①②.][①②.]…)
- ①のタイミングで打鍵すると行選択、②のタイミングで打鍵すると段選択。
もちろん、ひとつのキーを二つのラテン文字として振る舞わせることは不可能なので、特殊なローマ字設定をする。(か行…KS,KM,KN,KZ,KR)
通常の行段系配列に関する欠点として、
- 可能な2キーの組み合わせのうち、子音連続に当たる膨大な組み合わせ(BCDFGHJKLMNPQRSTVWXYZの任意の2キーの組み合わせ、順序違いは別扱い)が、全く無駄になっている。
- 組み合わせ論理としては無駄はないが、指の組み合わせパターンという、記憶効率に関して大きなアドバンテージを秘めた要素系の観点から見れば、大いに無駄がある。
- 一応ローマ字を基本にしてはいるが、ラテン文字中aiueoは全く画面に出てこず、脳内のモードとしては最早ローマ字ではなくなっている。つまり、母音字としてaiueoを当てる必要性が全くない。
これらを上手くexploitして、メリットに転換出来る、というのが、この方式の利点、と言えそう。
この方式のメリットとして、
- 完全な左右交互にはならないが、音節内では確実にアルペジオ打鍵が可能なので、少なくとも仮名入力に近い「かな/時間」値が得られると思われる。
- 同一母音を押さえる指のコストを分散できる。母音字五つの出現率は、残りの子音字の出現率と拮抗するので、各母音字平均の打鍵数は各子音字平均3倍ぐらいはあり、それを分散させることが出来る。
>後者は、実際に鷲配列で感じた不満点。母音キーの担当があまりにリジッドに固定されていると、指を常に待機状態に置いておかねばならず、それが結構ストレスだった。
以上、この方式のモード及びスタイルとしての一般的な特徴。
以下、今回考えた配列の個別的な工夫点。
- 五十音表の行頻度を踏襲。人差し指から順に左右交互に振り分け、上段に濁音を配置。
- 基本短母音字は、上段及び中段の2段のうちにすべて納める。
- 「母音/指」の対応は、左右対称に。
- 「ん」「っ」も単独で割り当てる。
- この部分を小指にあて、裏側には拗音化機能を持たせる
- >ex. 「:ん」、きゃ行…K:S,K:M,K:N,K:Z,K:R
- >母音とセットでアルペジオ打鍵することを考えて、隣接する薬指にはIを置いて、連打を避ける。
その他雑感。
- カタカナ語対策として、基本の拗音字の他に、第二拗音字をあてる。「ちゅ/てゅ>TJU/TYU」などとする。という手もあり。
- 母音字をわざわざ単独で当てる必要も無さそうだが、鷲配列で試してみて、「あ行」専用のゼロ子音字を当てるのは直感的に扱いにくいし、打鍵数も増えるデメリットがある。
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