【螽蟖(きりぎりす)配列】ツノゼミ配列から派生させた新配列を考案の巻。

 

 右手は特に変更はなし。 左手も原理的には同じだが、 基本母音を人中薬3指の上下段中央に圧縮、母音連続には小指も活用。人差し指には拗音の必要のない前舌系の母音を集中、これらと残りのキーとの同時打鍵で拗音拡張。指遣ひがとてもスッキリした。

指ー文字対応以外の点では、K380の物理的な癖が強く反映してゐる。 下段のキーがだいぶ右よりで、左手での内方運指はかなり厳しくなるので、外方運指にしてゐる。

同様の理由で、右手側も外方運指がややつらくなるが、取り敢へずそのまま。そのうち変へたくなる気がする。(といふか、一気に色々変へると手も頭も追ひつかないので保留してゐるだけ。)

 

配列名の螽蟖は実はツノゼミ配列の時から使はうか考へてゐたものだが、あちらは配列自体が暫定的だったりもう少し特徴が合はない感じがしたのもあり採用は見送ってゐた。今度のやつは、両手共に同時打鍵で4指を活用してギッタンバッタンさせる感じがよく似合ふので、採用することにした。

なほ、蝉と螽蟖の関係についてはアリとキリギリスのWikipediaなど参照のこと。

 

鍵盤配列考へてるときのお脳が一番調子良い。だいぶヒャッハーしてゐる。

手指と言語野との繋がりをいじくってる時ってのがやっぱり脳が一番ふやふやになってる感じがするな。

しかし、K380だと、普通のホームポジションが問題なくて、中指Aのポジションの方が腕肩に不具合ひが出るところ、これまでの経験則を完全に逸脱してゐて大変興味深い。解った積もりで解ってないことってのがまだまだ沢山あるなあ。

 

 

 更に続けてゐると、「u」は母音連続だけでなく単仮名省入力にも散らして相当頻度が落ちるからホーム段に置く必要もなさげだし、他の基本母音も上段アクセスを態々増やすこともないし、といふ気づきがあり、この様な形に変更した。これなら上中段の面倒なシーケンスもだいぶ減らせるし、かなりよさげ。

どうも、左手上段は積極的に使ふべきもの、みたいな刷り込みがあったことにも気付いた。完全にQWERTYの呪縛だ。

 

 上段も「ひとつ下のキー+u」で統一してスッキリした。頻度の点でも申し分ない。

 

  後はこれがポータブックでも使へるかどうかだがそれは明日以降の課題。

 

 

螽蟖配列の基本母音の並びがほぼDvorakだよな、と思って見てみたら、左手上段が軽めになってるのも共通してた。

まあ、大体のことは先人が考へ尽くしてくれてゐます。

 

 

 母音の配置を弄って中指をaにしてみたりしたが、やっぱりどうも中指がアンカーになる感じが窮屈で元に戻した。

ポータブックでは親指のキーが押しにくいのでなにか対策がいるな。

 螽蟖配列で母音連続や漢語末子音の省入力が大体快適に整備できてきたら、折角だから字音假名遣ひが使ひたいなあといふ思ひが強くなり、kwaをATOK標準の「くぁ」から「くわ」に変へたりなどした。

やっぱり少しつらいかも知れない。暫く経ったら腕や身体の捻れが出てきた気がする。

キートップ形状はやっぱり指先の力の流れを強制的に方向づける力があることだなあ。

一気に癖が付いて、いま、難儀してゐる。