手指雑感。

 手指の使い方にもいろんなスタイルあると思うけど、「ストロークを大きくとって加速してスピードをだす」、てのは、個人的には、基本的に間違っている、と思う。もしくは全く向いていない、というべきか。ただ単に毛嫌いしているだけかも。qweロマかなの一部の高速打鍵動画とか、はっきり言って気持ち悪くて見ていられない。
 なんというか、甲野善紀さんの受け売りなんだけど、「正確さと速さと力強さは矛盾しない」というのが、基本的な考え方。一つ一つの動作が精密にコントロールされているからアクションは最小限で、アクションが小さいから一つの動作がスピーディーで、なおかつ、力のベクトルにぶれが無く、無駄なく正確にピンポイントで伝わるから、小さいアクションでも十分なインパクトを与えられる。
 この動画なんかは、まさにそれを高い次元で実現している好例ではないだろうか。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5152804

 分野を超えてしまえば、理想的な指使いと思うのは、例えばこれ。指板に対する指の上下動が最小限で、見慣れない人には、ぱっと見いったい何をしているか解らない、という。右手なんか、殆ど何もしてないようにすら見える。

 で、ちょっと話は飛ぶけど、同時打鍵の鋭さの快感というのは、これ。

…て、これはちょっと言い過ぎか。はたして適切なのか、例示として…。