縦書き

最近、親指シフトの練習に、専ら Vertical Editor というフリーのエディタを使っている。 TypePの横長画面一杯に広げると、原稿用紙レイアウト二枚分広げられるのが気に入って始めたのだが、別に気付いたことがあり、トンデモに近づく可能性を承知の上で、最近強く感じているので書いておくと。
NICOLAで仮名入力していて、どうも縦書きの方が、タイピングに迷いが少ないらしい。
そんなアホな、と初め自分でも思ったが、何度かタテとヨコ行ったり来たりしながら、思いつくままに文を打って確かめてみると、やはりタテの方が迷いも少ないし、言葉も次々出てくる。(書くべき言葉が間断なく出て来るからミスが少ないのか、それともミスが少ないから次々に言葉が出て来るのか、その辺は不明。)
なんでだろ、としばらく自分を観察してみたが、どうも、眼球や首の動きが、縦書き時の方が大分少なくなっていることに気付いた。これは、行あたり文字数やフォントサイズを揃えても、結果は変わらない。
なるほど確かに、横に並んだ二枚の映像が重なる範囲は、縦の方が長くなるから、一時に焦点の合っている文字数というのは、縦書きの方が多くなる。要するにワーキングメモリが増えたのと同じで、想念の連続性に大きく左右される言語活動にとっては、結構大きな影響力があるのかもしれない、と仮説を立ててみる。
また、余分な筋肉操作を省くことで生まれる集中力の持続、という要因もあるかもしれない。
これらがタイピングや内語処理とどのように関わるのかは、まだあと何段階か説明が必要であるが、取り敢えず根本的な原因はこの変にありそうな気がする。もう少し調べて考えてみよう。
ただの慣れの問題かもしれないし、プラシーボの疑いもある。

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