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TK-FCM006

だが、ローマ字入力がすごく快適なのだが、ちょっと英文を打ってみたら、ものすごく打ちづらかった。同じ文字、キー配列を使ってるからといって、タイイングのしやすさを一概に論じてしまってはだめだということが、よく分かった。ローマ字入力と英字入力とは、似て非なるものなのである。
 この理屈として、とりあえず次のように考えてみる。
 日本語ローマ字入力の場合は、特に人差し指以外の指で、いつでもすぐに母音キーが打てるように、なるべく母音キーに合わせた待機状態を維持するため、横向きの手首の振りを最小限に抑えておく必要がある。手首の振りが制限されるということは、人差し指以外の各指の移動は、単純な上下移動に限定されるので、それぞれの担当キーが一直線上に配置されているのは望ましいといえる。
 英語の場合には、基本構造がC+V+Cであることに加え、複子音字が豊富にあるため、Q列へのアクセス率が日本語の場合よりもかなり少ない。さらに英語では複母音字も多いので、Q列アクセス一回あたりの母音打鍵回数が多く、日本語の場合に比べてQ列と他列との交互連続打鍵というものも少ない(英語の場合はYはほぼ母音字と言っていいし、WやRも、複母音字の構成要素という点で、ある意味母音字と見なすことも出来る)。 このため英語入力ではおそらく、日本語の場合のような手首の振りの制限が必要ではなく、むしろ手首の振りが例外的な動きとなってしまわないように、それを前提にしてしまう方がいい。そうなると、縦に並んだキーが一直線上にあることは、むしろその動作の制限要素として機能してしまう。
 ローマ字入力は、手首の動きを制限することで得られる静的な安定状態を指向する。これに対して英語入力は、手首の動きを解放することで得られる動的な安定状態を指向する。
 何となく、そういうことなのではないかと思う。

(列間の交互打鍵率)(音節入力の同時性がどれだけ重みを持つか)