「歴史的仮名遣ひユーザーのための偽装現代仮名遣いローマ字入力」

歴史的仮名遣ひユーザーのための偽装現代仮名遣ひローマ字入力
とかいふの思ひついて目下構想中なのだけど、歴史仮名クラスタの皆様にご参考までに。 http://p.twipple.jp/uzXzz

posted at 22:00:18

主に、歴史仮名→現仮名へと規則的に書き換へられる「あう/えう/いう」の3つの長音にひとつのキーを割り当て、IME設定を2種類用意して切り替へれば、同じ指使ひで両方の仮名遣ひでローマ字入力が可能、とかいふコンセプト。
ただし字音仮名遣いとか「てふ」とかまでは対応出来ない。


この調整版では、IME設定だけ用意すれば、キー配置変換ソフトなど使はなくても、QWERTYキーボードで余り変更なく使へるように、キー設定してゐる。


主に遊んでゐるキーを活用する事に主眼があるけど、Wを長母音/o:/、Yを長母音/yo:/に設定して、「や」行子音はJ、「わ」行子音はVに変へてある。
これは移行コストも出てしまふけど、特に拗音拡張キーをJ位置に設定すると、相当入力が楽になります。Yキーって遠すぎるんよね。


オマケとして、普通のロマ仮名入力で遊んでるFキーを、歴史仮名では「はひふへほ」、現仮名では「わいうえお」に設定。
(これは、はひふへほの子音がもともと/f/音だったことから得た発想。)
現仮名モードではFIで「い」一文字なので、単打のIより一手余計なのだけど、以前にやってたときは、特に動詞活用の語幹での入力の際には、むしろ指が勝手にFIを選ぶやうになってた。
歴史的仮名遣ひに慣れて、は行四段活用の語根の系統性を気にするのに慣れると、むしろ、字の統一云々を超えて、同じ子音キーを経由しないと気持ち悪くなってくるんだよな。




外来語音など。 http://p.twipple.jp/lsIQO

かういふことやって遊んで、仮名遣ひを子細に比べてみてゐると、現代語の散文の日本語って、全く歴史的仮名遣ひで事足りるんだよな。ほとんど何も困らない。


一体何のために、連続性を断絶させてまで、現代仮名遣いなんてものを制定したのか、ホントにわからない。
「なんか新しそうな事やってみました☆彡テヘペロ」以上の動機が思ひつかないんだけどなあ。


現代日本語の散文の文体って、現代仮名遣い制定以前の段階で、歴史的仮名遣ひと整合的な語彙・文体を選んで、作られてきたんぢゃないのかな?
なんて考へるんだけど、どうなんだろうね。 終戦頃の書き言葉から、殆どなにも変はってゐないんじゃないかしらね?


終戦前の70年と、終戦後の70年と、表記慣行や文体の変遷を追っかけて比較してみたら、面白さうだなあ。
前者は多分凄い勢いで変はってるけど、後者は多分殆ど全く変はっていない。