配列奮闘。

 ENTERを親指に移して、全体の調子が変わってきたら、どういうわけか指が勝手に、目下練習中のTRON配列ではなくNICOLAの動きを選んでしまうミスが頻発。
 年単位で身についたものって、ただ単に効率が良くなるだけでなく、異なった物理環境下でも出てこられるような非依存性、抽象性を獲得する、ということなのだろうか…などと考えるも、最近は全く異なる事例も経験していたり。
 というのは自作行段入力の「わがはいれつ(仮)」…というか、それとももしかしたら、わし式ロマかな定義のほうかもしれない。
 この配列を練習し始めてからというもの、他に自分に身についていたNICOLAQWERTYロマかな双方が、あっという間に運動記憶領域を侵食されたかのように、大きな支障をきたしてしまっていた。(特に長母音キーを伴う音節など。)
 NICOLAを覚えたときにQWERTYが出来なくなる、ということは無かったのに、今回はいっぺんにその両方に影響が出て、これは一体どういうことなのか、悩む。
 同じことが実は、先日μTRON練習中にも起こって、このときはわがはいれつ(仮)ではなくQWERTYで、ATOKのローマ字定義をわし式にしたまま、このキーボードの練習のつもりで少しだけやってみたのだが、やはり即座にTRON配列に支障をきたした。
 そんなこんなで、危なっかしいのでこの定義はしばらく使用禁止に。特にいま新しい環境で四苦八苦しているときに、やるようなことでもない。


 わがはいれつ(仮)の影響は他にもあり。やっているうちに、NICOLAで「の、な、あ」とかを打鍵する際に、親指を使わなければならないのが、どうにも納得できなくなった、というもの。(これはμTRON使用以前から。)これも、全く理由が判然としない。


 しばらく同じ入力方法ばかり使っていると、なんとなく鍵盤入力について分かったような気がしてくるが、やっぱり、深いところってのは、何がどうなっているのかさっぱり分からないのでした。