HHK、ハマるかも…。

昨日中古で買ったHHK Lite2、自分にとっては巨大すぎる19ミリピッチ、という不安も何のその、妙に快適に親指シフトが出来るので、どうしてだろうと考えたところ、いくつか思い当たることがあったのでメモ。


①手前のキーほど低くなっているので、指を寝かし気味で打鍵しても、ほかのキーに指が当たったりしない。特にホーム段小指・人差し指。
この点、キーピッチの小さいキーボードでは、指先での打鍵に限定され、また、指も屈曲させた状態か多くて左右期の自由度が減るので、自ずと窮屈になってしまう。
また、同じ19ミリでも、TK-FCM005では、段差が少なくて目標キーの手前側のキーに触れてしまいがちで、結局、打鍵は指を立てて行うことが殆どになる。
HHK Lite2 ではこのどちらの可能性も上手く回避した作りになっている。
 この感触、何かに似てるな、と思ってあれこれ憶い出してると、そういえばバイオリンとチェロの操作性の違いと、よく似ていることに思い至った。


②カーブドスタイルのステップスカルプチャ(中断が凹んでいる)の採用で、同時打鍵時に、相対的な親指キーの高さが、上・中・下段でそれぞれで変わってくる。手前のキーほど相対的に低く、奥のキーほど相対的に高い。
 この点は、少し唸ってしまうぐらい、(結果的に)よく出来ていると思って感心してしまった。
 相対的に、というのは、キーの押下方向を下方として、それと垂直なキートップ面に対して、どれだけ親指キーが盛り上がっているか、ということ。
(中段が凹むカーブドスタイルは、指の付け根をヒンジとした指先の動き(ワイパーの軌跡のようなもの)に合わせた形状だが、これは、例の寸法工学に過ぎないのではないかと、疑ってかかっていたのである。というのは、タイピング時に、この支点となる関節自体が、段によって前後上下に動いてしまう。また、指を伸ばしたポジションと曲げたポジションでは、支点を中心とする指先の軌道の接線方向が異なり、また、キー押下方向との関係が、格段でばらばらになってしまうからである。)
 具体的な考察は、もう少し詰める必要があるが、親指シフトキーボードの親指キーの高さについて言うときに、平面キーボードのようにいつも同じ高さなのか、一律の段差のステップのように遠いほど相対的に高くなるか、といった単純な議論を超えて、打鍵時の手の運動とキーボードの形状について、より精密な議論をするための新しい視点を提供してくれるように思う。


(上記の点、このような特徴を持つキーボードであれば、特にHHKに限ったことではないと思われる)

PFU Happy Hacking Keyboard Lite2 日本語配列 USBキーボード ブラック PD-KB210B/U

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