モノ記 09 Cherry モバイルトラックボール Click Ball 0CID0001
ShopUさんから購入。後で見たらAmazonにもあった。しかも何か安いし…。でもまぁ、ShopUさんで買うとなんか気分がいいし、よしとする。いや、負け惜しみ的な何かではなくて、本当に。
サイズ 「Click Ball」 Cherryブランド新設計モバイルトラックボール 0CID0001
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ボールやクリックの感触など、基本的な操作感、作りの堅実さは合格点。横に向けたりするとボールが少しぐらついて勝手にカーソルが動いて精密な操作には向かないが、まぁそういう指向の製品でないのはわかりきっているので、文句を言うのも大人げない。
注文点を列挙すると、
- 本体左側面に中指と薬指を当てるように出来ているが、本当にリラックスした手の状態で持つには、すこし横幅が広すぎる。ここをもっと狭めにとり、願わくば各種ハンドルグリップ的な凹みをつければ、尚良いかと。
- 人差し指で押さえるボタンは、本体少し斜め後方から押さえる角度が手の構造的に自然っぽいのだが、本機は丁度裏面の角に指が当たってしまう。
- 右ボタンとセンターボタンは、ボールの上側にあるほうが、親指の動作が少なくて済みそうなのだが。
- ボールを押し込むことで左クリックができるが、これだとドラッグ操作が非常にやりにくい。いっそのこと、人差し指を左クリック、ボール押しをスクロールにしたほうが、理に適っていないか。さらに横スクロールも組み合わせれば、非常に快適に使えそう。
などなど、細かいことはいろいろとあるものの、この、「手のひらに収まるサイズの薄い箱型」というのは、結構いい物なんじゃないかと思ったりする。楽器だとかキーボードだとかいろいろいじってきて、「人間の手は、曲線的なものよりもむしろ、直線的なものに対する適応が抜群に上手い」ということを感じているので、本機の形状は基本的に好印象ではある。
4番目の点については、実は悩ましいところでもあり、というのは、「親指で左クリックするマウス」というのは、そういえば案外見たことがなく、やってみると結構快適なのである。「親指は高頻度な単純動作を行うのに向いている」という、親指シフトで得た教訓を、ここでも確認できる。しかもキーボードで親指を使うのと違って、握り込む方向に親指で押さえられるので、手の生理には非常に適っている。
エルゴマウスというのもいろいろ出ていて、良い状況になってきてはいると思うのだが、究極的なことを言ってしまえば、「机の上に手を伸ばして作業をする」というのは、それ自体が結構なストレスであって、特に精密な作業が必要とされない場合には、多少形状の面で劣っていても、健康という点では本機のようなものの方が遙かに優れている、ということは確認できた。特に新しい良い物が出ない限り、長く使っていけそうな気がしている。
あ、因みにVAIO Pのトラックポインタとの棲み分けが見事にうまくいくので、その点も個人的に高評価のポイント。