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タイピングおよびキーボードの評価についてのメモ

『エネスコ回想録』による約12万字での評価打鍵を終えて、結局ミツミのキーボードは再びお蔵入り、替りにシグマのUHMKが復活。細かいことは置いといて、取り敢えずタイピング評価の原理に関して思ったことのメモ。
タイピングの評価は、少なくとも、以下のような複数の独立したパラメーターを峻別して、それがどのように影響し合っているのか、という点まで考慮に入れて行う必要があるように思われた。

  • 入力モード(かなorローマ字or etc.)
  • 論理配列(JISかな、 NICOLA, qwerty, etc.)
  • 打鍵スタイル(親指シフト、中指シフト,etc)
  • キーボードの物理形状(キーピッチ、キー各段のズレ、親指キーの位置、表面のアーチ・逆アーチ、順チルト・逆チルト,etc.)

これらの基準に基づいて、「ミツミKEK-EA9AU・ 逆チルト・変態わしNICOLAについてざっと評価すると、

  • ミツミのキーボードでは、逆チルトにすれば自然と指先がつぼまった状態で無理なく打鍵できるため、同列上の打鍵では問題がないが、各指担当キーを結んでできる実質キーピッチは非常に狭くなるため、列間移動の際に各指の衝突・およびそれを避けるための手首の振りが必要になるため、不具合が大きくなる。また、変態わしNICOLAでは、左親指キーの打鍵位置がG下ぐらいになってしまうので、下段キーの同時打鍵が辛い。
  • NICOLA、および変態わしNICOLAでの目立った不具合は、「カタカナ語が露骨に打ちにくい」ということであった。きちんと分析はできていないが、打ちにくい周縁(?)キーや段またぎ同手指打鍵が多いような気がする。(これを逆に言えば、それ以外の和語・漢語などは大抵快適に入力できるということで、その点はよくできている。)もちろん、これは習熟によって改善していくものだとは思われる。
  • 変態わしNICOLAの高評価ポイントは、第一には親指に確定・取り消しを割り付けたことで、特にホームポジションの維持にはかなりの貢献をしている。qwertyロマ仮名なんかやると最早キチガイのようにしか感じられない。 
  • 第二に、親指の確定・取り消しキーに『窓使いの憂鬱』で言う「ワンショットモディファイヤ」として通常のシフト機能を持たせたことで、これによって半濁音が「は行+クロスシフト」という形で実現でき、混乱が少ない。ただし第二点については、ミスタイプをすると確定・取り消し動作が出てしまい、そうなったときに混乱が大きい。 
  • 第三点は、左手において手首の振りが最小限に押さえられるので、「指打鍵」指向(つまりあまり手首を使わず指の動きだけでキーを押さえたい)の私にとっては甚だ好都合。
  • 変態わしNICOLAでは、Yキーも左手人差し指で押さえるが、キーピッチが必要以上に広くなければ平気で、C<>Yのシークエンスも、16mmピッチなら、19mmピッチでの右手M<>Yシークエンスよりだいぶ近い

で、まあ、結局シグマのキーボードが復活したのは、親指キーの位置、狭すぎず広すぎずのキービッチ、の2点で再び採用と相成ったのであった。ただしこのキーボードはあまりタッチが良くない。少しストロークが深いし、突然カクンと落ちるのが少し気持ち悪い。

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こうしたことを考えてしまうのも、「親指シフト挫折」といったブログ記事がちょくちょくみられるわけで、いや、もう少し何がどうダメだったのか、分析的に書いてくれないと不公平だよ、と思うからでして・・・・・・
大抵はたぶん、キーボードの物理形状の面で挫折、てのが一番多いんじゃないかなぁ。標準的なキーボードで、左手の親指キーがC下あたりというのでは、NICOLAはまず間違いなく挫折するのではないかと・・・・・・。私なら、人差し指RFVポジションのスタイルでは、専用キーボードですらうまくできる気がしない。

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以上のような感じで、やっぱりμTRONキーボードを導入してしまっても問題なさそうなので、予算のめどが立ち次第買ってしまうことにしよう。
(なので結局シグマもそう長くは使わまい。μTRONは高価だからサブを用意するということができそうにないので、もしものときにシグマに登場してもらおう。)