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親指シフト普及策として

半分冗談で書くのだけれど、ローマ字入力にも、親指シフトの利点をうまく活かす道というものがあるのではないかと思う。
たとえば長母音や、特に拗音で、普通のローマ字入力だとshouとかshutuとか、音節構造と打鍵数が著しく異なり、これがローマ字入力の主要なストレスの原因の一つになっている。ouの場合、そもそも実際の発音まで無視している。
そこで親指シフトに登場してもらって、片親指+母音で長母音、もう片方で拗音、両親指で拗長音、さらに漢字音の入声の「つ」とか「く」とかも、親指+子音キーで対応する。
こうすることで、ローマ字入力の打鍵リズムが著しく改善します・・・、というのが表向きの理由で、本当の目的は、何よりもまづ、親指という人体器官のmightyさというものを知ってもらうことにある。
自分の経験からすると、親指シフト未経験者というのは、親指というものを全く甘く見ている。わしもやってみるまでは、「親指シフトで打鍵数が減るて言ったたって、親指の打鍵数は増えてるわけだから、大して変わらんのでないの」とか思っていたが、しかし打鍵数の総和が変わらないなら、尚更親指を活用した方がいい、というのが実際の感想である。つまり、他の指に比べると、親指では同じ打鍵操作が遙かに楽に行える、親指とはそれぐらい使いでのある人体資源なのである。親指の使用に慣れてくれば、そのことは如実に実感されてくる。ローマ字入力親指シフトの発想を援用することで、まづそのことだけでも実感してもらうわけだ。

で、初めに「半ば冗談」と書いたのは、ここまでくれば誰でも、だったら仮名入力のほうがいいや、と気づく可能性が大で、親指ローマ字入力など、最早誰も使うものがいなくなる、ということである。

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そういえば、別に日本語に限らなくたって、CVCの構造が複雑で、音節文字的な表記法の適用が難しいヨーロッパ諸言語などでも、ラテン文字を使う言語の場合、英語以外は付加記号付きの字母を用いるのがむしろ普通なのだから、親指シフトというハードウェア的発想は、入力効率の改善に充分貢献し得るはづである。
親指シフトの普及ということを考える場合、日本語入力の占有財産といったような発想はさっさと捨てて、外堀から埋めていくのが、結局早道かもしれない。グローバルスタンダードに弱い日本人が、外発的に(文字入力の効率性について自発的に考察した結果としてではなく)親指シフトを採用する、という図は、あまり気持ちのいいものでもないけれども・・・。


(今日書いた内容は、先日トラックバック頂いたぎっちょんさんのケーススタディに触発されたところ大です。読んで興味を持たれた方にはご一読をお勧めします。)