仮名入力と仮名遣い

Type Pも届いて、親指シフトにも十分使えるキーボードだと思うのだが、やはりどうも新仮名遣いというのが、ひとたび正仮名遣いに浸かった者としては、自分の書くメディアとしては、どうしても馴染めない。
ローマ字入力の煩わしさからは開放されるものの、頭の中での余分な変換プロセスは、結局無くならない。
正仮名遣いも、私は別に、けんかをしてまで、使いたくない人に押しつけたい訳ではなく、新仮名主義者の無自覚な差別に反発を覚えて、ついつい攻撃的な言葉づかいになる訳で、相手の人は慣れていないだろうとか、前置きもなく使うと差別心を煽りそうだとか、そういう社会的な文脈がある場合に新仮名を使うことは、別段苦痛ではない。
問題が出るのは、そうした社会性のない、当たり障りのない準プライベートな内容をここに書こうとする時などで、そういう文脈で新仮名のお列長音などに付き合わされると、頭の中で自分の言葉、イメージの流れが阻害され、崩されていくのが分かって、書き続ける気力が無くなってきてしまうのである。