挫折っぽい

 NICOLA配列がほぼ頭に入って、打つスピードが上がってきたら、Q列のずれがやはりどうにもならない物理的障害であることが、はっきりと分かった。
 このずれがあるせいで、キー列間移動の際の手の使い方が、右と左ではっきりと違ってしまう。
 右手では、列間の移動は、単純な指の屈伸で事足りる。
 これに対して左手では、単純な指の屈伸だけでは目標のキーを正しく叩けないので、手首の振りを必要とする。この場合、指を屈伸させないまま手首だけを振っても、この振りには縦方向のベクトルも含まれるため、それだけで指先は列間を移動する。右手の各列ポジションは、これを前提に想定されていると考えてよさそうである。
 この効果がどのようにタイピングに影響するかは、それぞれの入力方式や言語が、どのようなキーシークエンスの特徴を持つのかによって様々であろうが、こと親指シフトでの左手の打鍵に関しては、手の中心軸が常に左右に揺れるため、親指の位置が安定せず、同じ親指キーをなるべく変わらない位置関係でたたくのが、殊更に難しくなることを意味する。
 さらにこれが具体的にどう影響するのかも、個人の手の形状によって大きく異なることはいうまでもないが、少なくともわしの場合、特にW,E,Rの位置で、親指ともう一方の指で、それぞれの指の可動範囲と角度がかみ合わず、両方を無理なく押さえることが出来ない。

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ならばいっその事、こいつらを試してみるか。

これならば一応、左右の対象は保たれている。変換・無変換キーが左右に広がっているが、両手とも手の配置角度は鋭くなるから、むしろ丁度良いぐらいだろう。しかも完全に左右対称。
エンターもイカレタ形してるが、親指限定で、あとRocketTypeも常用すれば特に問題にはなるまい。


 それにしてもこの二つ、フレームが違うだけで多分中身は全く一緒っぽい。