親指シフトのキーボード

 何とかこうして親指シフトで文章がつづれるようにはなってきた。まだ速くは打てないが・・・。

 親指シフト用のキーボードだが、こっちの世界でもわしは少数派に属しそうな予感が、今のところしている。 標準(?)の親指シフト用のキーボードを見ていて、親指ボタンの位置及び形状の発想が、どこか根本的にずれてるんじゃないかと思う。
自分の場合、
1.ホームポジションに手を置いたとき、親指の軌道がキー最下列と交わるのが、Nの右端辺り〜Mの真下辺り。
2.キーの高さは、文字キーと同じで何も問題がない。
3.キートップは文字キーと同じで凸より凹の方がいい。
4.親指の同時打鍵という条件下では、指の動きの制限が大きくなるので、キーピッチは絶対に手に合っていないと困る。


これらの条件は、キートップにラバーシートを張って高くしてみたり、スペースキーの真上を叩いても大丈夫な様にプラ板キートップに張ってみたりなどして、色々試してみた結果、導かれたものである。

 このうち、2、4の点は、ミツミKEK-EA9AUはそのままで合格。3は、左CtrlとTabが、変換キー及び無変換キーと同じサイズで凹型なので、キートップを交換して解決。
 1については、横向きの位置はいいが、もう少し手前にある方がいい。

                                                                                            • -

この他、やっぱりどうしても気になるのが、Q列のずれである。右手については特に問題はないが、左手に関しては、手を構えた角度を考慮すると、自然な指の曲げ伸ばしの先に各キーの中心がなく、余分な手首の振りと反りが必要になる。これが全くの無駄な動きであるということは、左手はまったくそんなものは無くて済んでいることからも明らかである。
 親指シフトにとって、特にこの点の不利益がさらに増してしまうのは、手首を振ることで、親指の基準位置がずれてしまい、ただでさえ一様に使うことが難しい親指が、さらに悪い条件下に置かれてしまうからである。
 この点は、配列やキーピッチがどうのという問題とは全く次元の違う問題で、指や関節の数を一つ減らすぐらいの運動効率の悪化を齎していると思う。
 この点を解決しない限り、いくら人間工学や優れたキータッチやら配列やら振りかざされたところで、その善意を信頼することはあっても、その知性を信頼しきることは、わしには出来ない。