新案

 長音節を3打で、という規則が顕著になってくると、どうしても気になってくるのが、やはり漢語音というものである。これまでの長母音の設定が必要になるのも、実際上は殆どが漢語である。
 長母音と二重母音は、それから「ん」で閉じる音節は、これまでに解決しているから良いが、煩わしいのは音節末で「く・つ」が出てきた場合である。子音KとTが単独で出てきた場合に、勝手に変換してくれるものがあれば一番良いんだが、今のところめども立たない。
 ところで、これまでちゃんと考慮に入れたことがなかったが、漢語音での入声に使われるのも、ほぼ「つ・く」だけと捉えて問題がない。(越後や吉あたりは自分の中では漢語という意識が少ない。)たった二つであるなら、暇をしているXとCに活躍してもらえば良いのではないだろうか。
 以上総合すると、「X=く」「C=つ」、ということでいいのだろうか、はて。

 ラテン文字使用の理屈としては一理あるものの、実際はF、V、Wの使用率が格段に増えた左手に、さらに負担をかけることになる。実現可能であるとすれば、この配字(という言葉を今発明してみた)によって減る打鍵数の省力効果が、左手の負担増を補って余りあるほどのものである場合に限られる。
 実現可能性に寄与しうる要素としては、

  • elecomの006であれば、Z列のアクセスはかなりラクになっている。
  • 「しゅく」「しょく」など拗音混じりのものを、母音字を出来る限り省略し、またKなども併用して、「SJK」「SJX」などと使い分けを行う。(先日のSJNなどもその例)。
  • 「略す」「訳」「列」「楽」など、閉音節であることを普段意識していないものは、無理に適用しない。

など。
 しばらく実験してみる価値はあるかもしれない。