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ローマ字入力あれこれ

u:の音はどうしようかまだ迷う。
Lを使えば、UUと連打するより早いし、最初は快適であったのだが、Lという字からu:を連想するのが、手が慣れるほどに不自然に感じられてくる。所詮ローマ字入力で、恣意的なシークエンスは慣れてしまえば問題ないのかと思っていたが、実際は逆であったのは予想外だった。特にわしの場合は英文入力も練習せねばならないし、lという字と実際の音との連想を完全に放棄するわけにいかないというのも、たぶん理由のひとつなのだろう。

 試しに今度は、LではなくてVを当てることにしてみたが、多少は改善されるだろうか。
 音の連想としてVが使えると思うのはもちろんラテン文字の本則に従うから、というのが第一だが、他にも大きな理由はある。以前実際にラテン語式にVを母音として手書きしてみて感じたことで、くだらないといえば非常にくだらないのであるが、UとVとを書き分けてみると、丸っこいUの字は、口をとがらせて鋭くのどを鳴らして発音するu:という音には、ふさわしくないような感じがしてくる。英語ではUは原則ju:である(日本人の大半は多分誤って理解していることと思う。これをuのクオリティで発音するのは、流音に後続する場合を除けば、わずかな例外があるのみである。)し、古典ギリシア語の小文字のυも前舌円唇の音で、そもそもuの母音を持たない。Vという文字は、どこかギリシア人に対するローマ人(本当はエトルリア人だったかもしれないが)のアイデンティティの主張があるように、多分気のせいであるはずだが、思えてくるので、Vはu:のためにある文字だと考えても良さそうな気がするのである。
 もちろん日本語u:はそこまでの円唇母音ではないのだが、短母音uに比べれば、はっきりと円唇の特徴がある。

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 これと関連して、というべきかどうかは知らないが、以前Wに関連して、はっきりと円唇の特徴があるのはoだけだと書いたが、uとu:を同一視したことによる誤りであった。
それよりも、Wがしっくりくるのは、oと発音して「WOを」と書くのだから、むしろその点から当たり前ということなのかもしれない。

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 開いたLは何に使うのがいいかな、と考えてみたが、これは長音記号で問題なさそうである。理由は言わずもがな。

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 Fキーを旧仮名語中の「は」行に当てるという案だが、これは結構手に馴染む。不思議といえばとても不思議ではある。今打った「いえば」も、間にFを入れないと落ち着かない。「そういう SW.I.FU」とかでも、Fを打ち忘れたらわざわざBSで消して打ち直してしまうくらい馴染んでいる。
 特にタイピングという環境だから殊更気になるのかもしれないが、語中での母音音節というのは、感覚的にかなり異質である。もしかしたら、母音を二重母音としてではなく独立した音節としてわざわざ発音するとき、かすかに喉音の有声子音を発音しているのかもしれない。語頭の母音音節に声門破裂音が付属するみたいな感じで。
今度もう少し念入りに日本語音声学の本を読んでみよう。