十分な、余裕のある、キーピッチ

をどのように定義すればいいのか、ということに関して。

ふつうこの様に言う場合、想定されているのは、指の幅がキーピッチの間に収まるかどうか、といったことだろうか。
極く当たり前のことであるがしかし、こういうものをわしは、矢田部英正氏に倣って、人間工学ならぬただの寸法工学であるという。
これに加えて考慮する必要があるのが、「キーの中心が、指の可動範囲中のどの辺りにあるか」ということである。可動範囲ぎりぎりのところでいつも動いているのは、如何にも余裕がない。キーの押しやすい位置は余裕で届く所にある方が良い。
打ちやすいキーピッチとは、この両方を満たすものでなければならない。