ホームポジション新案

 ここのところ時間がよく空くので、実験がはかどる。
 昨日の追加実験、まだ配置に慣れきらないが、割と好調である。無駄な指の移動が大分減って助かるのだが、しかし、ホームポジションというものを重視すればするほど、qwerty配列でのローマ字入力のアラだとか、Q列のずれの無意味さだとかがどんどん明らかになってきて、ますます嫌になってくる。
 ここのところ考えていたホームポジション代替案も、ほぼ確定したので、その辺を少しまとめておく。


・新ホームポジション試案
  従来のホームポジションは、
「同列上の連続する4キーにそれぞれ一本の指を割り当てる」
という発想に基づく。これに対し、今考えているホームポジションは、
「各指を最も無理なく置ける位置を基準位置とする」
という発想に基づく。図を示すと、

(*ここでは、キーボードの物理的条件に関して、「Q列のずれはないものとする」および「D-G、K-Hが無理なく押さえられるキーピッチ」という理想化を行った上で考えている点に注意。あと、一連の実験は、先日書いた16mmピッチのパンタグラフフルキーボード、シグマAPO UHMK108BK を使用。)

  • 手首を動かす必要がない範囲をホームポジションとする。
  • メイン(赤)、サブ(黄)、サブサブ(青)、の3段階。
  • 各指伸びすぎず曲がりすぎずの、一番ラクな位置がメイン。各指の付け根及び指先の位置を考慮すると、
    • 中指・薬指は、上段に置くのが自然。
    • 人-中は、開いているのが自然。
  • 各指サブポジションは、一番移動しやすい位置。指を手前にわずかに曲げるだけで足りる。
  • 薄灰色は出来れば避けたい。濃灰色は特に避けたい。(これらはホームとは見做さない)
    • 人差し指が上段に動くと、手首も動いてしまうので避けたい。
    • 小指はなるべく使わない・動かさない。(>Ent、Sftなどに保留。)
    • 中指・薬指でZ列は押さえにくい。

このようにして基準を作ることで、無駄な手首の動きを極力廃したキー配置が可能になると考えられる。特に日本語ローマ字入力の場合、原理的に必要なキーは20個ほどで足りるので、薄灰色までの中に十分収めることが出来る。


わし式変則qwerty配列、わし式ローマ字の場合をこれと照合してみると、

となる。ここで、

  • 濃赤は「望ましくない位置に常用キーがある」場合、
  • 濃青は「望ましい位置に常用キーがない」場合。

大体は新ホームポジションに収まっている。ただし、ZA、DE、HU、JU、KI、MO、NU、など、同手連打が頻発してしまうので、効率はさほどよくはない。


 それでも、わし式はまだいいほうで、通常のQWERTY配列で、ヘボン式ローマ字を打つ場合を見てみると、かなり悲惨な状態である。

これを見ると、qwerty配列を擁護する気になど、到底なれない。よく今まで我慢してたものだ。こんなものは、少なくとも日本では、国策として即刻廃止にすべきである。

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だいぶやさぐれてきたので、慰みに、日本語にやさしい「わし配列」を考えてみた。

ここでは一応、

  • 母音は主に中指が受け持つ。>基準位置の維持。
  • 同手連打は原則としてはNG。
  • 同鍵連打は人差し指。
  • Nと同じ指(人差指)にT/D/K/G/P/Bを置かない。
  • 半母音J/Wがある側には、母音A/U/Oは置かない。
  • 拗音Jの隣には拗音化しない・しにくい子音字を置く。
  • 小指・薬指はなるべく連打しない。

などの原則に従ったが、それ以外は、頻度統計もなく、全てカン。

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そんなこんなで、本気で親指シフトへの移行を考えて、とりあえずこれ
http://www.amazon.co.jp/dp/B0017I3CQI/ref=pd_rhf_p_t_1
を注文した。あと親指シフトエミュレーションソフトが要って、JAPANISTというのが凄く欲しいんだが、最近キーボード立て続けに三つも買ったからフトコロが・・・。