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鳥取弁と旧仮名

旧仮名で、「えうeu」 は joo と発音されるが、これは鳥取弁(に限らないとは思うが)では厳然と生き残っていて、サ変なら未然形「せ」に意思・推量の「う」をつけて「sjoo」となる。
「(外に)出る」は、「de-joo」とはならずに、「djoo」と一気に縮めて言う。
これに影響を受けて、「見る」は「mjoo」となるが、古い言い方がのこっている人では、「起きる」などは、未然「おき」に意思「う」をつけて「o-kjuu」となる。筆者の父などはこう言う。しかし「mjuu」というのは実際には耳にしたことはない。

「si-joo」と発音するのは多分、拗音に「やゆよ」を小さく書かない頃に、わざわざ拗音を仮名表記して「しよう」と書いたのを、馬鹿正直に3音節で発音したのが初めなのではないかと思うのだが、どうなのだろう。
一応、『新潮国語辞典 現代語・古語』で助動詞「よう」を引くと、同様のことが書いてあるが、
〜音便形「みう」「あげう」などが室町末期に「ミョー」「アギョー」と発音されるようになり、後、「よう」と書かれるようになって、口語助動詞として一語と認められたもの。〜
とあって、発音の変化と表記の変化がごっちゃにされてしまっている。

「ヨーロッパ」も多分 europa を「えうろぱ」と書いて、これを旧仮名式に「よー」と読んだのが初めだろうと思っていたが、同辞典を引くとやはりそう書いてあった。